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肌質は角質層に含まれる水分量と、肌表面の皮脂量によって、乾燥肌、普通肌、混合肌、脂性肌の4つに分類できます。混合肌とは、複数の肌タイプが混在する肌のことであり、日本人女性には、この混合肌タイプが多いと言われています。
頬や口周りなどは乾燥しやすく、おでこや鼻を含むTゾーンが油っぽくなりがちといったように、肌全体の水分量は少なめでも、部分的に皮脂量が多いのが混合肌の特徴です。
美肌に近づくためには、自分の肌質を的確に見極めて、適切なスキンケア製品とやり方でお手入れをすることです。そこで、混合肌の特徴や原因、スキンケアのポイントについて、紹介していきます。
混合肌は、パーツごとに肌のタイプが異なるのが大きな特徴になります。顔は部分的に皮脂分泌が盛んなところと、少ないところがあるのですが、混合肌はその影響が肌に現れやすいのです。額から鼻、顎をつないでいる部分を、アルファベットの「T」に似ていることから、Tゾーンと呼んでおり、顔の中でも皮脂の分泌量が多い部分です。
そのため、顔のテカリ、べたつき、ニキビ、毛穴に関するトラブルが生じやすくなっています。頬とあごをつないでいる部分は、アルファベットの「U」に似ていることから、Uゾーンもしくはフェイスラインと呼ばれています。この部分は、皮脂の分泌量が少なく、小じわやくすみなど、乾燥による肌トラブルが起こりやすいのです。
混合肌の場合、皮脂分泌の多いところは、脂性肌や普通肌の肌タイプであり、逆に皮脂分泌の少ないところは、普通肌や乾燥肌タイプに分類されることが多いでしょう。そのため、顔全体を同じようにケアしていると、肌トラブルが起こるリスクを高めてしまうのです。肌質を改善し、肌をすこやかに保つためにも、混合肌は、パーツ別に適したお手入れを行う必要があります。
肌やおでこのTゾーンは皮脂が目立つものの、頬や目元の乾燥が目立つのであれば混合肌の可能性があります。見た目でわかりにくいときは、あぶらとり紙を使用しましょう。紙に皮脂がつかないのであれば乾燥していて、逆につくのであれば脂性肌だといえます。
そもそも肌にはタイプがあり、4つに分けられます。ここでは、4つの肌タイプの特徴を詳しく紹介します。 ・普通肌 ・脂性肌(オイリー肌) ・乾燥肌 ・混合肌
普通肌の方は水分量と皮脂の量のバランスが整っており、滑らかな肌が特徴です。毛穴が目立たないうえ、ツヤがありメイクのノリがいいのが特徴です。また、メイク崩れも起こしにくい肌となっています。
脂性肌は水分と皮脂が多く、ベタついていて毛穴が目立ちやすい肌です。うるおいとハリがあるのも特徴ですが、皮脂でメイクが落ちやすくなってしまいます。
乾燥肌はうるおいも皮脂も不足しており、かさかさとした肌のことです。肌のキメは細かい一方で、肌荒れやしわがよくある悩みとして挙げられます。また、肌が乾燥しているため、ベースメイクのノリが悪くなってしまうこともあります。
混合肌は部分によって皮脂が多かったり少なかったりする肌のことです。具体的には、Tゾーン周りの皮脂は多いものの、頬や顎はカサつく特徴があります。
肌質は遺伝的要素も関係していますが、生活習慣やスキンケアなども肌質を決める要因になっています。混合肌になる原因もいくつかありますが、最も大きな原因は、肌の乾燥なのです。そして、お肌を乾燥させる原因も、誤ったスキンケア、生活習慣やホルモンバランスの乱れ、加齢、皮膚の病気など複数挙げられます。
さらには、紫外線や空気の乾燥、大気汚染や花粉なども原因となり得ますので、複数の原因が重なり、肌の乾燥が悪化してしまうこともあるのです。
特に、誤ったスキンケアをそのまま続けていると、肌が改善するどころか、肌トラブルの原因や悪化につながるため、注意が必要です。たとえば、クレンジングや洗顔などが原因で、肌の潤いが失われてしまうと、肌が乾燥するだけでなく、皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまいます。
Tゾーンのテカりを抑えるために、洗顔やクレンジングで過剰に皮脂を落とすと、乾燥しやすいUゾーンの乾燥をさらに進めてしまうのです。また、皮脂が分泌されても、肌の乾燥が根本的に改善されるのではありません。肌表面は潤っていて、内部は乾燥しているというインナードライというタイプの乾燥肌になってしまうだけなのです。他にも、カサつきやすいUゾーンを保湿するために、顔全体に油分をたっぷりと付けてしまうと、Tゾーンがさらにオイリーになってしまいます。
本来、肌を美しくするために行っているスキンケアが、逆に肌荒れや肌の悩みを増やす要因になっている可能性も高いのです。
混合肌の方のスキンケアは、以下のポイントを押さえておきましょう。
1.部位に合わせた洗顔・クレンジングをする 2.肌に合うマイルドな洗顔料を使う 3.保湿ケアはしっかりとする 4.乳液やクリームで肌の乾燥を防ぐ スキンケアに悩んでる混合肌の方は、必見の内容です。
混合肌の人は、クレンジングや洗顔で、必要以上に皮脂を取りすぎないことが重要なポイントになってきます。そのためにも、クレンジング製品は、メイクの濃さに合わせた製品を選ぶことです。
メイクを落とすときにゴシゴシとこすってしまうと、摩擦が肌にダメージを与えてしまい、肌を乾燥させる原因を作るからです。落ちにくいアイメイクなどは、専用のリムーバーで、コットンや綿棒を使いながら優しく落としたほうが、肌への負担を軽減できます。皮脂分泌量に合わせて、洗い方を変えましょう。
クレンジングは皮脂の分泌量が多いTゾーンから洗い始めて、フェイスラインや目元、口元と広げていくようにします。それは、肌が乾燥しやすい部分に、クレンジング製品が触れる時間を短くするためです。
クレンジング料とメイクがなじんだら、ぬるま湯(体温よりも少し低い温度)で、しっかりと洗い流します。 クレンジングの後は、クレンジング料のすすぎ残し、余分な皮脂や汚れを落とすために洗顔を行いましょう。
洗顔の時も、クレンジングの時と同様に、肌への負担と摩擦を極力避けるのがポイントです。 肌に手が触れないくらいに、洗顔料をたっぷりと泡立ててから、皮脂分泌量の多いTゾーンから洗い始めるようにします。目元や口周りといった特に皮膚の薄い部分は、泡を軽く押すように洗いましょう。その後、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。
混合肌の方は皮脂を取り除く洗浄力高い洗顔料はNGです。 なお、顔の中でも特に皮脂が多いとされる鼻や額の周辺は念入りに洗うようにしてください。 ただし、このとき手やタオルで強くこすって洗うと肌荒れの原因となるため避けましょう。
混合肌の主な原因は乾燥ですので、洗顔後の保湿ケアが大切です。しかも、クレンジングと洗顔で肌が乾燥しやすい状態になっていますので、洗顔後はできるだけ早く肌を保湿してあげましょう。
一般的なスキンケアの順番は、化粧水、美容液、クリームですが、スキンケアの最初にブースターオイルを使うと、肌に潤いを与える力がパワーアップします。 混合肌は、部分的に肌が乾燥していますが、乾燥で角質が硬くなってしまうと、化粧水が浸透しづらくなります。
そこで、ブースターオイルをスキンケアの最初に付けると、肌が柔らかくなり、化粧水の浸透を助けてくれるようになるのです。化粧水が肌の奥まで届けられると、その後に付ける美容液やクリームも肌に浸みこみやすくなります。
保湿効果や美肌成分がたっぷり含まれているスキンケア製品でも、その有効成分が肌に届かないと、効果を実感しにくいでしょう。 ブースターオイルは、スキンケア製品が効果を発揮しやすい土台を作ってくれるのです。保湿ケアに使用できる植物性のオイルには、いろいろな種類がありますが、ブースターオイルに適しているのはアルガンオイルです。
一般的に、オイルは水分をはじきますが、アルガンオイルは親水性が高く、肌にとてもなじみやすく、化粧水の浸透を妨げません。むしろ、その浸透を助けてくれるのです。また、スキンケアの仕上げに使っても、少なくなった皮脂の代わりに肌を保護するように、働いてくれます。アルガンオイルは、肌の保水力を高めるのに優れていますので、混合肌や乾燥肌の改善が、期待できるでしょう。
最後に乳液やクリームで肌の乾燥を防ぎます。保湿をしないと肌の乾燥が進み、皮脂を過剰に分泌させる原因となるため避けましょう。 そのほか、こまめな水分補給や、肌にうるおいを与える成分が含まれているトマトやサーモンを摂取するのもおすすめです。
ここでは、混合肌の人におすすめの化粧品の選び方を解説します。混合肌の方で化粧品選びに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
混合肌の人は、サラッとしたタイプを選びましょう。化粧水であれば、BG、プロパンジオールを使用しているものがおすすめです。 メイク用品に関しても、皮脂量の多いTゾーンと少ないUゾーンで使い分けるとよいでしょう。部分ごとに使い分けることで、顔全体の保湿バランスを整えられます。
混合肌の方は角層のうるおい不足で皮脂が過剰に分泌されていることもあるため、保湿力の高いものを選ぶのもおすすめです。 特にUゾーンは他の部分と比べて水分量が少なくなりがちなので、重点的に保湿することが重要です。なお、保湿力が高いからといって肌がベタつく原因になるわけではありません。
スキンケア製品を選ぶときは、肌に優しい低刺激のものを選びましょう。混合肌は敏感な状態となっているため、敏感肌向けのものや植物由来など低刺激の製品がおすすめです。
混合肌は、さまざまな肌タイプが混在するからこそ、部位別にお手入れを変えることが肌質改善のポイントになってきます。そのためにも、まずは自分のスキンケアを見直し、改善するべき点や、適切なケアについて知っておく必要があるのです。 肌質は毎日のスキンケアで改善が期待できます。自分に合ったスキンケアを取り入れて、肌荒れや悩みの少ない肌を目指しましょう。