顔が乾燥する原因は？シーン別の対策や対策のために取り入れるべき習慣も解説

そもそも顔はなぜ乾燥しやすい？

そもそも顔が乾燥しやすい原因には、皮膚や環境、メイクなどに問題などがあります。

顔が乾燥しやすいと悩んでいる方は、これから紹介する内容を抑えることで原因がわかるかもしれません。

皮膚が薄く紫外線のダメージを受けやすいから

1つ目の理由は、皮膚が薄く紫外線のダメージを受けやすいからです。顔の皮膚は他の部位の皮膚よりも薄いため、水分は少なくなっています。
加えて紫外線によるダメージでも肌の乾燥につながります。

メイクによるダメージを受けやすいから

続いては、メイクによるダメージを受けやすいためです。顔の皮膚は薄いこともあり、メイクや化粧は刺激になります。ただし、化粧品には紫外線や乾燥を防ぐ効果があるため、一概にNGとはいえません。

一方で、化粧品と肌の組み合わせや含まれている保存料によっては、肌トラブルの原因にも。そのため、乾燥を防ぐには化粧落としを使ってメイクを丁寧に落とすことが大切です。

ただし、化粧落としにも洗浄成分が高く肌への刺激となるものもあるため、成分や自分の肌との相性を踏まえたうえで化粧落としを選びましょう。そして、洗顔後は保湿ケアを意識してください。

顔が乾燥しやすいシーン別に原因と対策を紹介

ここでは、顔が乾燥しやすいシーン別に原因と対策を紹介します。

スキンケア後の顔の乾燥がする

せっかくスキンケアをしても、その後に顔の乾燥がひどくなる場合には、スキンケアアイテムが合っていない可能性があります。
人によって肌質は全く異なるため、肌に合わないスキンケアアイテムを使っても高い効果を見込むことはできません。
それどころか、十分な保湿ができていないことも多く、その場合にはスキンケアをしても逆に乾燥をひどくしてしまうことがあるのです。

また、スキンケア時に肌をこすりすぎていると肌への負担が大きくなり乾燥しやすくなることもあります。これでは、スキンケアをしても肌を良い状態へ導くことができません。
さらに、顔の溝やキワまで手入れが行き届いていない場合にも、スキンケア後に顔が乾燥してしまうことがあるのです。

この場合の対処法は、スキンケアアイテムを変えることと、適切なスキンケアをすることの2つです。
スキンケアアイテムについては、低刺激で自分の肌に合うものを選びましょう。ただし、さっぱりタイプや皮脂を抑えるタイプのものは乾燥を助長させてしまうことがあるので避けて選ぶ必要があります。肌に合うスキンケアアイテムが揃ったら、スキンケアの方法を見直して正しい方法で行います。

スキンケアでは水分と油分を良いバランスで保つことが重要なため、きちんとした順番で行うことがポイントです。
クレンジングをしてから洗顔をし、化粧水、美容液、クリームの順番でスキンケアをしていきます。

洗顔後にその後のスキンケアの効果を高めるためのブースターとして、ブースターオイルを活用するのことも役立ちます。
クレンジングや洗顔ではやさしく汚れを浮かせて洗い流し、スキンケアアイテムは手でやさしくつけていきましょう。乾燥しやすい目元や口まわりは、重ね付けするなどして特に保湿を心がけると効果的です。

お風呂上がり後に顔が乾燥する

お風呂上がり後は、肌が乾燥しやすいシーンとしてよく知られています。
しかし、特に顔の乾燥がひどい場合には、長風呂で肌から水分が多く奪われている可能性があります。お風呂は水分たっぷりの環境となりますが、長く入ればそれだけ肌の水分は奪われやすくなるのです。

また、熱いお湯で顔を洗っている場合には、肌の負担が大きくなり乾燥を招いていることが考えられます。
顔を洗う順番や方法が間違っていても、お風呂上がりの乾燥はひどくなりがちです。乾燥しやすいお風呂上がり後すぐのタイミングで保湿をしていないと、乾燥はひどくなる一方なのです。

お風呂上がり後に有効な対処法のひとつとして、ぬるめのお風呂に短時間の入浴をすることが挙げられます。
長くても15分程度を目安にして、長すぎないように心がけると良いでしょう。

顔を洗う際は、熱いお湯やシャワーを使わないことも大切な対処法です。
肌への負担を減らすために、ぬるめのお湯かシャワーを使いましょう。また、クレンジングはお風呂に入る前に済ませておき、洗顔はお風呂を出る前に行います。
このとき、肌をこすりすぎないようにたっぷりの泡を使って洗うと肌への負担を軽減できます。 洗顔が終わったらすぐに、スキンケアに努めることも忘れてはいけません。これらの対処法を踏まえてお風呂に入れば、お風呂上がり後の顔の乾燥は軽減することができるでしょう。

洗顔が終わったらすぐに、スキンケアに努めることも忘れてはいけません。これらの対処法を踏まえてお風呂に入れば、お風呂上がり後の顔の乾燥は軽減することができるでしょう。

メイク後に顔の乾燥を感じる

メイクの後に顔の乾燥がひどいと感じる場合には、メイク前のスキンケアで十分な保湿ができていないことが原因と考えられます。
メイクは肌に負担となるため、メイク前のスキンケアはとても重要な役割を果たすのです。また、メイクアイテムが肌に合っていないと肌には大きな負担となり、乾燥しやすくなってしまいます。

そして、紫外線対策ができていない可能性も挙げられます。紫外線によるダメージはとても大きいため、対策をしていないと肌はダメージを受けやすくなり乾燥してしまいます。
さらに、下地やファンデーションを塗るときに摩擦を起こし、肌の乾燥を助長させている可能性もあるのです。

メイク後の乾燥での有効な対処法は、メイク前の保湿ケアを十分に行うことです。肌への負担をなるべく減らすためにも、十分なスキンケアを行いましょう。
そして、自分の肌に合ったメイクアイテムを選び、肌への負担を軽減することも大切です。さっぱりタイプのものや皮脂を抑えるタイプは、メイクアイテムにおいても避けたほうが安心です。

紫外線対策をするためには、日焼け止めを1年中塗ることが欠かせません。曇や雨の日、冬場であっても紫外線は降り注いでいるため、外出時は必ず日焼け止めを使用しましょう。
また、下地やファンデーションをつけるときには、手やスポンジでこすらずにやさしく肌にのせていくと効果的です。

外やオフィスで乾燥を感じる

家の中だけでなく、外やオフィスでも乾燥がひどいと感じるシーンは多くあるでしょう。
その原因としては、空気が乾燥していることや寒さ、メイク直しをしていないことが挙げられます。空気の乾燥や寒さといった外的な要因は、肌の水分が奪われてしまいやすい環境です。

そして、メイク直しをしていない場合には、メイクが崩れて肌が無防備な状態となってしまっていると考えられます。
そうすると、肌の水分がどんどんと蒸発してしまう状況になってしまいます。

外やオフィスのシーンでの対処法は、なるべく外的な要因を軽減することです。
オフィスであれば、室内の湿度を60％程度に保つように心がけると良いでしょう。外の場合では、体温の低下を防ぐことが大切です。
体温が下がると血行が悪くなってしまい、ターンオーバーが乱れてしまうためです。なるべく体温を保てる温かい洋服を選び、カイロなどを使って身体を温めましょう。

化粧直しでは、ミスト化粧水がうるおいを与えるのに便利です。また、乳液やゲルクリームでファンデーションを落としてからのメイク直しならば、保湿とメイク直しが同時にできるので、忙しい人でも実践しやすい対処法なのではないでしょうか。

乾燥肌がひどいと感じたら病院で相談を

乾燥肌がひどいときには、いったんスキンケアやメイクをするのをやめて、できるだけ早めに病院へ出向いて適切な処置を受けましょう。
受診する際は、いつからどのような症状があるのかをしっかり答えられるようにしておくと安心です。

かゆみや赤みを伴っている場合や、湿疹やニキビができてしまっている場合も病院へ行く目安となります。これらの症状を放置しておくとさらにひどい状況になりかねないので、医師の診察を受けましょう。

顔の乾燥を対策にするために取り入れるべき習慣

ここでは、顔の乾燥を対策にするために取り入れるべき習慣を5つ紹介します。顔の乾燥で悩んでいる方は、ぜひ実践してください。

肌タイプに合ったクレンジングをする

取り入れるべき習慣の1つ目が、肌タイプに合ったクレンジングをすることです。肌に合わないクレンジング剤は乾燥肌や肌トラブルの原因となります。

中でもラウリル、アンモニウム、クロリドなどの成分が含まれているものは、合成界面活性剤は石油から作られていて肌への負担が大きいため注意しましょう。

顔はぬるま湯で優しく洗う

次に、洗い流すときは36度〜38度のぬるま湯で優しく洗ってください。また、洗顔のときに指先や手のひらで強く擦ると、肌表面のバリア機能が破壊されます。

すこやかな肌を保ち乾燥肌や脂性肌を誘発しないためにも、熱いお湯ではなくぬるま湯で優しく丁寧に洗うことが大切です。

スキンケアは低刺激のものを使う

スキンケアは低刺激のものを使用しましょう。

なお、合成界面活性剤、防腐剤は肌への刺激が強いため注意が必要です。
成分としてはメチルパラベン、エデト酸塩などが該当します。保存料不使用の表示があれば、防腐剤が配合されていません。

年齢によってスキンケア方法を変える

スキンケア方法は年齢ごとに変えていきましょう。人間は、年を取るにつれて肌の内部に含まれるうるおい成分が減少します。結果として水分量やハリがなくなって顔の乾燥につながります。

他にも水分不足や血行不良なども理由に挙げられます。若い頃と同じスキンケア用品を使うのではなく、保湿アイテムを増やしたり、食材で補ったりして工夫しましょう。

空気が乾燥した場所に長く居ない

空気が乾燥した場所に長く居ることは、肌の乾燥につながります。特に湿度が下がりやすい秋と冬は注意しましょう。

理想的な湿度は60%〜65％と言われています。乾燥した部屋では洗濯物を部屋干ししたり、加湿器を導入したりして湿度を上げましょう。

顔の乾燥を感じたらシーン別の対処をトライ！

どのシーンにも共通している顔の乾燥の原因は、肌の保湿不足です。
そのため、十分な保湿ケアをすることは顔の乾燥に対する対処法の基本と言えるのではないでしょうか。

自分に合ったスキンケア製品やメイク製品を選び、保湿を心がけながら丁寧にケアをしていきましょう。
そのうえで、空気の乾燥や気温などの外的要因や生活習慣にも配慮すると効果的です。
また、肌に異常が現れた場合には、なるべく早く皮膚科医に相談することも大切です。

シーン別の対処法を上手に取り入れて、乾燥とは無縁の肌を目指しましょう。