ホホバオイルを全身の美容ケアに取り入れることで、さまざまなメリットが得られるようになります。
肌の乾燥改善に効果を発揮してくれるのが、メリットのひとつです。それは、ホホバオイルが砂漠のような水の少ない地域でも生息できることから、高い保湿効果を持っているからです。オイルには保湿に働く栄養がたっぷりと含まれていますが、中でも注目するべき成分は、ワックスエステルでしょう。
ワックスエステルは、人間の皮脂と同じように肌表面に膜を張って潤い成分が蒸発するのを防ぎ、肌にハリと弾力をもたらしてくれるのです。肌の乾燥は、しみやしわ、たるみなど肌の悩みだけでなく、炎症やかゆみといった肌トラブルを引き起こす原因になりますので、その改善にも働きかけてくれます。
他にも、余分な角質や汚れを落としてくれるのも嬉しい点です。ホホバオイルには不要な角質を柔らかくし、毛穴に詰まっている汚れを浮かし出す働きがあるといわれているため、メイク落としや洗顔料としても適しています。しかも、ホホバオイルは毛穴に詰まりにくい特徴がありますので、毛穴ケアにも使えるのです。
スキンケアとしてだけでなく、頭皮ケアや美髪作りにもホホバオイルが一役買ってくれるでしょう。ホホバオイルを使って頭皮マッサージを行えば、頭皮に詰まった汚れや余分な皮脂をきれいにしてくれますので、頭皮トラブルや臭い対策にも効果的です。傷んでパサパサになった髪の毛につけると、髪に適度な栄養と潤いを与え、髪のダメージをすすめる紫外線もブロックしてくれます。
美容に大活躍してくれるホホバオイルですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。まずは、低温に注意することです。ホホバオイルは、10度以下になると固まる特性があり、使いづらくなってしまいますので、温かい場所で保管するようにしましょう。
どんな肌悩みの人でも使用できるといわれているほど刺激の少ないと言われるホホバオイルですが、肌に合わないこともあります。また、体調不良や睡眠不足などの要因によって、免疫が弱っているときも肌トラブルが起こりやすいため、パッチテストを行ってから使うと安心です。
ホホバオイルは、低精製のゴールデンオイルと、精製度が高い透明なクリアオイルに大きく分けることができます。ゴールデンオイルは、各種ビタミンや必須アミノ酸などの栄養がそのまま詰まっていますので、クリアオイルよりも栄養価が高いのです。しかし、不純物が残っていることがあり、それが人によっては肌に負担となってしまったり、オイルの劣化をすすめたりする原因となります。そこで、精製度の低いホホバオイルを使用するときは、開封後早めに使い切るようにしましょう。