脂性肌の場合には、通常のスキンケアでは悩みを解決することができません。そのため、脂性肌の特徴にあったスキンケアをしていく必要があります。
皮脂の分泌が多くなってしまう原因は、肌の水分量が少ないからです。つまり、脂性肌の悩みを少なくしていくためには、まず肌の水分量を多くしていく必要があるのです。肌の水分量が多くなれば、皮脂は通常の分泌量で足りるようになります。そうなれば、肌表面の皮脂も減って悩みの解決への大きな1歩を踏み出すことができるでしょう。そのためには、通常よりも念入りな保湿ケアが必要です。肌表面だけの保湿ではなく、肌の内側からのインナードライ対策も欠かせません。
適度に皮脂量を抑えるスキンケアも大切です。肌の水分量が少ないことも皮脂の分泌が多くなっている原因ですが、体質的に皮脂を多く分泌しやすいというケースも考えられます。しかし、皮脂は健康な肌に欠かせない成分なので、あくまでも適度に分泌を抑えることが大切です。そして、皮脂バランスを整えるスキンケアも必要です。皮脂の分泌バランスが整えば、水分と油分がバランスよくなり、健康的な肌に大きく近づくことができます。多すぎたり少なすぎたりしない、適度な分泌バランスを目指すことがポイントなのです。
脂性肌のスキンケアは、ポイントをしっかりと押さえて正しくケアしていくことがとても大切です。まず、クレンジングや洗顔をする際には、強い力でゴシゴシとこすらないことを心がけていきましょう。皮脂を落とそうと思うと、無意識に強めの力でこすってしまうことも少なくありません。
しかし、こうして強い力が加わると、肌には刺激となって肌を保護するために皮脂がさらに分泌されてしまうのです。そこで、なるべく力を入れずに、やさしくなでるようにクレンジングや洗顔を行っていくと効果的です。また、乳液やクリームには油分が含まれるので、乾燥が気になる部分のみに薄く塗る程度にしていきます。顔全体に使ってしまうと、全体的に油分がプラスされてしまい、余計に脂性肌が目立ってしまうので注意しましょう。
脂性肌の場合、油分を気にしてどうしてもオイルを避けてしまいがちですが、肌が乾燥しているため、保湿をしようと皮脂を過剰に分泌している状態です。ホホバオイルなど、脂性肌に適したオイルもあります。ホホバオイルには皮脂そのものに近い成分があるので、肌なじみが非常によく、油分が浮いてしまうこともありません。オイルを避けるのではなく、ホホバオイルなど適したオイルを取り入れ、保湿をしっかりすることも大切です。
脂性肌だと日焼け止めを塗っても、とても落ちやすい状態となっています。肌の油分量が多ければ、その分日焼け止めは肌から浮いてしまい落ちてしまうのです。そこで、日焼け止めを使うのならば2~3時間おきに塗り直していく必要があります。こまめに塗り直せば、日焼け止めの効果を十分に得ることも可能です。こうしたポイントを押さえて、脂性肌も上手にケアしていきましょう。