シャンプーには、大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は、高級アルコール系シャンプーです。販売されているシャンプーの中では、この高級アルコール系が一番多いとされています。何よりの特徴は、洗浄力が強いという点です。石油系の界面活性剤を使用しているため、しっかりと汚れを落とすことができます。ただし、その洗浄力の強さは、時に頭皮トラブルを起こしてしまう場合があります。たとえば、皮脂の量が少なめの場合には、頭皮のバリア機能として必要な分の皮脂まで落としてしまうことがあるのです。その反面、原価が安いのでお手頃価格で購入することができるというメリットがあります。
アミノ酸系シャンプーは、洗浄するために配合されている界面活性剤の成分が、アミノ酸となっています。グリシンやグルタミン酸、メチルアラニン、メチルタウリン、サルコシンといった成分が使われることが特徴です。私たちの体を構成しているタンパク質の主成分がアミノ酸なので、石油系の界面活性剤よりも肌にやさしいとされています。ただし、それゆえに高級アルコール系シャンプーほどの洗浄力はありません。また、アミノ酸系の成分は石油系に比べて原価が高いので、高価なシャンプーが多くなっています。
そして、3つ目が石鹸系シャンプーです。石鹸系のシャンプーは、そのほとんどが天然由来成分で作られています。そのため、高級アルコール系やアミノ酸系に比べ、一般的に肌にやさしいとされています。洗浄力はアミノ酸系とあまり変わりませんが、含有成分がアルカリ性となっているため頭皮がキシついてしまうことがあります。人によって好みがあるので、好き嫌いが分かれるシャンプーといえるでしょう。