乾燥肌の原因となる細胞間脂質や天然保湿因子、皮脂膜の働きを低下させる原因は、間違ったスキンケア、紫外線によるダメージ、睡眠不足、ストレス、偏った食生活、悪い生活習慣などです。当てはまるところがないかチェックしてみましょう。
スキンケアの中でも特に注意したいのが肌のこすり過ぎです。スクラブの入った洗顔料やはがすタイプの毛穴パック、ゴシゴシ洗いなどは肌を傷める原因となります。また、ピーリングのし過ぎも角質層を傷つける原因となるので、乾燥肌や敏感肌の人は避けるようにしましょう。スキンケアを行うときは肌に負担をかけない成分を選び、過度なマッサージやお手入れを避けましょう。
また、乾燥肌の原因として肌に大きなダメージを与える恐れがあるのが紫外線です。紫外線のダメージを避けるためにはきちんとしたUVケアが大切です。日焼け止めはメーカーの推奨する量をきちんと使って、数時間おきに塗り直すようにしましょう。日焼け止めと併せてUVカット効果のある帽子やサングラス、マスクなどを使うと効果的です。万が一、日焼けしてしまった場合はすぐによく冷やし、炎症を長引かせないように注意しましょう。
乾燥肌の原因となるのは、間違ったスキンケアや紫外線によるダメージなどの外部からの刺激だけではありません。日ごろの生活習慣の中にも乾燥肌の原因は隠れています。特に深刻なのが、睡眠不足やストレスなどによるホルモンバランスの乱れです。睡眠不足やストレスなどが重なると体のホルモンバランスが乱れ、肌のターンオーバーも乱れてしまいます。ターンオーバーが乱れると細胞間脂質が生成されにくくなり、減少して乾燥肌になるのです。肌のターンオーバーは睡眠中に分泌される成長ホルモンによって活性化しますが、成長ホルモンが十分に分泌されるためには十分な睡眠時間と代謝に関わるビタミンやミネラル、タンパク質をしっかり摂取しておくことが大切です。外部からの刺激だけでなく体の中からのダメージにも注意しましょう。