肌はなぜ粉を吹いてしまうのか見てみましょう。最初に挙げられるのは、間違った洗顔やスキンケアです。洗顔やスキンケアは、適切に行えば肌の健康を維持する上で重要な意味を持ちます。しかし、間違った方法で行うと肌にダメージを与えたり、乾燥を招いたりする要因となってしまうのです。例えば、洗顔時にごしごしと肌をこすってしまうのはよくありません。汚れを落とそうとしてこすってしまうことはあるものですが、これは肌に大きなダメージとなります。皮脂を落としすぎてしまうことにもつながり、乾燥の原因にもなってしまいます。スキンケアにおいても、肌をこすりすぎることは乾燥につながってくるのです。
そして、血行不良も粉吹き肌の原因となります。血行不良の場合、細胞への栄養や酸素が不足しがちとなり、細胞の働きが弱まってしまうのです。すると、肌のバリア機能が低下して乾燥しやすくなってしまいます。また、加齢によって新陳代謝が下がることも粉吹き肌を発生させやすくなります。肌にある天然の保湿因子や角質細胞間脂質、そして皮脂膜などが少なくなってしまうことで、保湿力が低下してしまうのです。さらに、空気の乾燥も忘れてはならない原因です。空気が乾燥していると、肌の水分もどんどんと乾燥してしまいます。特に、エアコンや暖房などを使用している室内は乾燥しやすいので、注意が必要なのです。
保湿は、肌表面からのアプローチが大切です。そして、それと同時にインナーケアもとても重要となってきます。肌の内側からの保湿を心がけることで、より高い保湿効果が見込めるのです。
インナーケアでは、体を冷やさないことが大切です。体が冷えると、血行がどんどんと悪くなってしまいます。逆に、体が温まっていれば正常な血流が促されて酸素も栄養も十分に行き届くようになります。そうすると、肌を健康に保ちやすくなり水分も十分にキープできるようになるのです。もちろん、水分補給をすることも欠かせないインナーケアとなります。水分補給のポイントは、一気に大量の水分を取り入れるのではなく、こまめに補給していくことです。喉が渇いたと感じたときには、すでに体内の乾燥が始まっていると考えられます。そのため、のどが渇く前にちょくちょく水分補給をすることで、常に体内がうるおった状態にできるのです。
同時に肌組織を作る上で欠かせない、タンパク質をきちんととることも大切です。なるべく良質なタンパク質を、毎日摂取する習慣をつけていきましょう。そして、ストレスをためないことも大切です。ストレスがたまっていると、血行不良になりやすくなります。また、自律神経系が乱されてターンオーバーが乱れやすくなるのです。これを防ぐためには、こまめにストレスを発散していくことが大切です。毎日、ほんの少しでも自分のための時間を持つことで、効率的なストレスを発散できます。こうした工夫によって、内側からのケアができるのです。