オーガニックコスメでスキンケアをするときにはいくつかの注意点があります。
1つ目は「自然由来の成分=肌にやさしい」というイメージは、必ずしもそうではないということです。化学的に合成されたものは精製度が高いので、ときには一般的なスキンケアアイテムの方がオーガニックコスメよりも肌の刺激になりにくいということもあります。食品アレルギーのように、オーガニックコスメでもアレルギー反応やかぶれが起きる可能性はゼロではありません。アレルギーを持っている人は、成分を事前にチェックするクセをつけておくと安心です。合う・合わないは個人差があるため、初めてのオーガニックコスメの場合は、トライアルを利用し、目立たない場所でパッチテストをするとよいでしょう。
2つ目の注意点は、従来のスキンケアアイテムに比べて使い心地が劣る場合があるという点です。一般的なスキンケアアイテムには、使い心地をよくするための成分が添加されています。オーガニックコスメは肌の負担になる成分や不要な成分をできるだけ配合しないように作られているため、クリームが伸ばしにくかったり、肌表面のツルツル感がないと感じたりすることがあります。場合によっては、先に手のひらで温めてから使ったり、ハンドプレスでなじませたりするなどの使い方のコツが必要になることもあります。
3つ目は、オーガニックコスメは使用期限が短く設定されていることが多いということです。使用期限は化粧品が傷みを防ぐハーブや天然の成分を配合したり、容器内を真空にしたりするなどの製法技術の向上にともなって、以前と比べると格段に長くなっています。しかし、合成保存料などを含まないため、一般的なスキンケアアイテムよりも使用期限は短いと考えておくとよいかもしれません。中には開封後1~2周間で使い切ることを薦めるものもあるため、保管方法や使用期限に注意が必要です。