1.部位に合わせた洗顔・クレンジング
混合肌の人は、クレンジングや洗顔で、必要以上に皮脂を取りすぎないことが重要なポイントになってきます。そのためにも、クレンジング製品は、メイクの濃さに合わせた製品を選ぶことです。
メイクを落とすときにゴシゴシとこすってしまうと、摩擦が肌にダメージを与えてしまい、肌を乾燥させる原因を作るからです。落ちにくいアイメイクなどは、専用のリムーバーで、コットンや綿棒を使いながら優しく落としたほうが、肌への負担を軽減できます。皮脂分泌量に合わせて、洗い方を変えましょう。
クレンジングは皮脂の分泌量が多いTゾーンから洗い始めて、フェイスラインや目元、口元と広げていくようにします。それは、肌が乾燥しやすい部分に、クレンジング製品が触れる時間を短くするためです。
クレンジング料とメイクがなじんだら、ぬるま湯(体温よりも少し低い温度)で、しっかりと洗い流します。クレンジングの後は、クレンジング料のすすぎ残し、余分な皮脂や汚れを落とすために洗顔を行いましょう。
洗顔の時も、クレンジングの時と同様に、肌への負担と摩擦を極力避けるのがポイントです。肌に手が触れないくらいに、洗顔料をたっぷりと泡立ててから、皮脂分泌量の多いTゾーンから洗い始めるようにします。目元や口周りといった特に皮膚の薄い部分は、泡を軽く押すように洗いましょう。その後、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。
2.保湿ケアはしっかりと
混合肌の主な原因は乾燥ですので、洗顔後の保湿ケアが大切です。しかも、クレンジングと洗顔で肌が乾燥しやすい状態になっていますので、洗顔後はできるだけ早く肌を保湿してあげましょう。
一般的なスキンケアの順番は、化粧水、美容液、クリームですが、スキンケアの最初にブースターオイルを使うと、肌に潤いを与える力がパワーアップします。混合肌は、部分的に肌が乾燥していますが、乾燥で角質が硬くなってしまうと、化粧水が浸透しづらくなります。そこで、ブースターオイルをスキンケアの最初に付けると、肌が柔らかくなり、化粧水の浸透を助けてくれるようになるのです。化粧水が肌の奥まで届けられると、その後に付ける美容液やクリームも肌に浸みこみやすくなります。
保湿効果や美肌成分がたっぷり含まれているスキンケア製品でも、その有効成分が肌に届かないと、効果を実感しにくいでしょう。ブースターオイルは、スキンケア製品が効果を発揮しやすい土台を作ってくれるのです。保湿ケアに使用できる植物性のオイルには、いろいろな種類がありますが、ブースターオイルに適しているのはアルガンオイルです。
一般的に、オイルは水分をはじきますが、アルガンオイルは親水性が高く、肌にとてもなじみやすく、化粧水の浸透を妨げません。むしろ、その浸透を助けてくれるのです。また、スキンケアの仕上げに使っても、少なくなった皮脂の代わりに肌を保護するように、働いてくれます。アルガンオイルは、肌の保水力を高めるのに優れていますので、混合肌や乾燥肌の改善が、期待できるでしょう。