歯磨きでは、しっかり歯を磨くことが基本となります。ほとんどの人は、自分なりにしっかりと歯を磨いているはずです。しかし、なかには歯磨き粉の泡立ち具合だけを見て歯がしっかり磨けていると判断してしまう人もいます。一般的な歯磨き粉には発泡剤が含まれているため、少し磨いただけでも泡がしっかり立ってくるものが多くなっています。歯をしっかり磨いているという感覚を得られることが、発泡剤が含まれる理由なのかもしれません。ただし、この感覚と実際に歯の汚れが落ちているのかという問題はイコールではないのです。
歯の汚れがしっかり取れているかどうかは、鏡越しにパッと見て判断できるものではありません。そのため、歯磨き粉がしっかり泡立っているから歯をしっかり磨くことができていると判断してしまうのもうなずけます。実際には歯に汚れが残っていたとしても、泡立ちによって磨いたつもりになってしまうケースがあるのは事実でしょう。本人ですら気づきにくい思い込みが続いてしまうと、口内環境が悪くなり歯のトラブルの原因となってしまうリスクも出てきます。発泡剤が入っていると、実際の歯の汚れにはあまり着目しなくなる人が一定数いるようです。
オーガニックの歯磨き粉には、発泡剤が含まれていないものが多いです。そのため、どんなに磨いても泡立つことがないという特徴があります。一般的な歯磨き粉に慣れている人にとっては、歯を磨いているという実感が得にくいかもしれません。しかし、発泡剤が入っていないということは歯をしっかり磨けているかどうかの判断を泡に頼らないで済むということになります。歯そのものの汚れに着目して、しっかりときれいに磨けているのかを自分自身で判断しやすくなります。泡が出ないので、歯の汚れを鏡越しに見やすいこともメリットです。自分の歯と正面から向き合うことができるため、歯磨きもよりしっかりと行いやすくなるでしょう。