オイル美容にはいくつかの注意点があります。1つ目は、オイルを使う量です。使用部位によって適量はかわりますが、最適なオイルの量は3~5滴程度といわれています。あまりたくさんつけてしまうとベタつきや化粧崩れの原因になるだけでなく、自分自身の皮脂腺を鍛えることができません。乾燥肌をどうにかしたい人は、自分の皮脂の量と補うオイルの量を見極めるようにしましょう。
2つ目は、使うオイルの種類とタイミングについてです。オイルの種類によって酸化のしやすさが異なります。
オリーブオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、ココナッツオイルなどは酸化しにくいオイルと言われています。ホホバオイルやココナッツオイル、椿油、アルガンオイルは朝外出前に使っても、特に問題ありません。精製度の高いワセリンやシアバターも油焼けしてしまう心配は少ないでしょう。ビタミンEが大量に含まれているアルガンオイルには、肌のターンオーバーを促してくれる働きがあるため、日焼けしてしまった肌をゆっくりと健康な状態に戻してくれます。アルガンオイルは年齢肌のケアに最適なオイルといえるでしょう。
一方、日中に使うとくすみやシミの要因なってしますオイルも存在します。代表格は、グレープシードオイルです。ビタミンEが豊富なグレープシードオイルには抗酸化作用があり、シミやたるみなどの肌の老化を防ぐ効果が期待できるといわれています。クレンジングやマッサージにも利用できる非常に優秀なオイルですが、使うのは夜だけにしておいたほうがよいでしょう。
また食用として健康効果が注目されている亜麻仁油も、美容液や保湿クリームと同じ感覚で化粧水のあとに使えるオイルです。しかし、スキンケアに使うときは日中を避けたほうがいいオイルです。非常に酸化しやすいデリケートな油なので、夜のスキンケアに亜麻仁油を使った場合は、朝はしっかりと落とすように注意しましょう。