オーガニック歯磨き粉は天然由来のナチュラルな味のため、人工的な味が苦手という人にとても人気があります。もちろん、日頃からオーガニック製品を使っており、自然由来の材料を使ったものを使いたいというナチュラル志向の人にも向いています。また、うっかり飲み込んでしまっても害になることが少ないため、誤飲が心配な人にもおすすめできる製品です。しっかりブラッシングができるため、歯茎のマッサージをしたい人やていねいに磨きたい人にもおすすめです。年齢や性別を選ばず、家族みんなで使えるアイテムです。
オーガニック先進国であるヨーロッパでは、オーガニックは身近な存在として定着しています。そのため、食品以外のコスメや日用品においても、オーガニック認証を受けたものが流通しており、権威のある認証機関によって認定を受けています。しかし、日本においては食品のオーガニック基準は設けられているものの、コスメや日用品に対して認証を行う機関がないため、こうした製品に対してはオーガニックの認識があやふやな状態です。オーガニックの認定を受けるためには何年も農薬を使わない有機栽培を行う必要があり、そうしたものを生産できる生産者の数が少ないことと、流通量が限られることなどの問題もあるようです。
このため、日本でコスメや日用品のオーガニック製品を探すとなると、海外の製品が多いという現状があります。オーガニック成分にこだわる人は、外国の認証機関で認められた製品を選ぶようにしましょう。化学的に合成された成分が含まれていない歯磨き粉を探している場合も、海外の認証マークがついた製品を選ぶようにすると見つけやすくなります。
オーガニック認定機関として有名なのは、フランスのコスメビオとECOCERT、イタリアのICEA、ドイツのBDIH、イギリスの英国土壌協会などです。各国において厳しい基準が定められており、これらの機関が新しいオーガニックコスメの基準として作り出したCOSMOS(コスモス)という統一基準もあります。オーガニックコスメといっても、その中身は製品ごとに異なるため、認証機関とそれぞれの認証基準を知ることは商品の品質を見分ける参考になるでしょう。