美容オイルの種類は豊富すぎて、どれを選んで使っていいのか迷ってしまうほどです。代表的な美容オイルの種類や特徴について理解しておくと、オイルを選びときに役立つでしょう。
アルガンオイルは、モロッコが原産のアルガンツリーより取れる大変希少性の高いオイルです。モロッコは砂漠地帯であり雨が少なく乾燥しています。しかし、アルガンツリーは数年も雨が降らなくても枯れることがないと言われているほど、大変強い生命力を持っています。そのアルガンツリーを原料として作られるアルガンオイルは、ビタミンEを豊富に含み高い抗酸化作用を持つと言われています。そのため、ターンオーバーを整える、シワやたるみなどへのエイジングケア、ヘアケアなど幅広い用途や目的に使えるでしょう。
主にアメリカ南部からメキシコにかけての砂漠地帯が原産のホホバの実より採れたオイルが、ホホバオイルです。人間の皮脂と非常に近い構造を持つ「ワックスエステル」を豊富に含んでいるのは、自然界で唯一ホホバオイルだけです。肌へのなじみが抜群で保湿ケアやシミやシワの予防、ヘアケアにも使えます。
野ばらの種から抽出されたオイルがローズヒップオイルであり、大変希少性の高いオイルとして有名です。ビタミンCを豊富に含んでおりターンオーバーを整える、美白、肌にハリを与えるといった効能をもつと言われています。
キンセンカ(トウキンセンカ)を使ったオイルがカレンデュラオイルです。キンセンカの花をオイルに浸す浸出法で作られるオイルです。皮膚への刺激が少なく、肌がデリケートな妊婦にも使えるのが魅力です。ニキビやニキビ跡といった肌トラブルや傷からのダメージ回復を助けるだけでなく、シワやくすみなどのエイジング対策に向いています。
アーモンドオイルも多く使われています。保湿や肌の鎮静、アンチエイジングの効果が期待でき、ボディやフェイスマッサージにも向いています。
美容オイルは化粧水のあとに使用することもできます。化粧水で肌に水分を与えることができるのですが、その水分を肌に長く留める効果は期待できません。それは、化粧水は大半が水分であり、肌から蒸発してしまうからです。肌から蒸発するときに肌の持つうるおいまでも奪ってしまうため、適切にケアしないと乾燥を加速させてしまうのです。そこで、化粧水のあとは、オイルに含まれる油分でフタをして水分の蒸発を防ぎましょう。
また、肌表面には皮脂と汗が混じりあって作られた天然の油膜が、肌から水分が逃げるのを防いでくれています。オイルは天然の油膜との相性も抜群でなじみやすく、乾燥やバリア機能サポートにも働いてくれるでしょう。
オイルを使う順番は、化粧水のすぐあとにオイル(おおよそ5滴程度)、美容液、乳液の順番で仕上げにオイルを少量つけるのが美肌作りに効果的です。スキンケアで使用するオイルですが、好みや効果で選ぶこともできるでしょう。先ほど、ブースターオイルとして紹介したアルガンオイルは、ブースターとしても化粧水のあとに付けるオイルとしても優秀です。栄養豊富で水分を留める働きも期待できますので、1本で複数の役割を果たしてくれる万能オイルだと言えるでしょう。