化粧水の役割は主に「肌の保湿」「美容成分を届ける」「肌を整える」「美容液やクリームの浸透を助ける」ことです。化粧水を使用するのはクレンジングや洗顔後になりますが、それはクレジングや洗顔によって失われた水分を素早く補うためです。クレンジングや洗顔時に肌のうるおいも流れ出るだけでなく、洗顔後の肌は急速に乾燥が進んでいます。そこで、化粧水で肌の水分を補給して肌を乾燥から防ぐのです。また、化粧水には水溶性の美容成分が含まれていますが、水分とともにその有効成分を肌に届ける働きも持ち合わせています。
洗顔後の肌はphバランスが弱アルカリ性に傾いていますので、理想的なphバランスである弱酸性に整えるのも化粧水の働きのひとつです。スキンケア効果を高める効果も期待できます。最初に化粧水をつけて、そのあとに美容液や乳液、クリームなどを使うのが一般的なスキンケアのステップでしょう。ところが、肌が乾燥していると角質が硬くなってしまい、美容液やクリームの浸透を妨げてしまいます。そこで、化粧水で角質層をうるおわせることで肌が柔らかくなり、美容液やクリームが肌になじみやすくなります。
化粧水にはさまざまな種類があるため、使う化粧水によって肌との相性や効果にも違いが出てきます。自分の肌に合う化粧水を選ぶためには、選び方のポイントを理解することが大切です。
まずは、化粧水の使用目的や肌質に合った商品を選ぶことです。自分の肌タイプをチェックしてみると、普通肌や乾燥肌、ニキビ肌などに分類できるでしょう。それぞれの肌タイプに合わせたスキンケアアイテムを使うことで、肌をすこやかに保てるようになります。
化粧水は主に水分で構成されていますが、それ以外の配合成分は化粧水によって異なります。保湿効果の高い成分、ニキビの炎症を抑え殺菌する働きを持つ成分など、化粧水によって含まれている成分と効果も変わってきます。人それぞれ肌質や肌の悩みも違いますので、求める効果に合わせて化粧水を選びましょう。
化粧水を好みの使用感で選ぶこともできます。化粧水によって水分とそのほかの配合成分バランスが異なり、それが使用感やテクスチャにも影響してくるからです。スキンケアは朝晩1日2回行うのが一般的ですが、朝と夜で化粧水を使い分けるというやり方もあります。
朝と夜とでは化粧水に求める効果や目的などが異なる場合、それぞれ別の化粧水を使うことで肌をより良い状態に保てるようになるでしょう。化粧水を使うときに、そのほかのアイテムをライン使いすることも効果的な使い方のひとつです。それぞれ別のブランドアイテムを使うよりも、ライン使いによる相乗効果を期待できるからです。