スキンケアアイテムを使う順番は、おおよそのケースでは先にアイテムを紹介したとおり、朝は洗顔料、化粧水、美容液、クリームとなります。一日メイクをした夜はクレンジング、洗顔、化粧水、美容液、クリームの順番です。アイテムの使用順序にはそれぞれの意味がありますので、詳しく見ていきましょう。
1つ目の工程である洗顔では、メイク汚れやほこりなどの顔についた汚れを落とします。油性の汚れを落とすクレンジングはメイク汚れや日焼け止めを落とし、洗顔料は皮脂やほこりなどを落とします。クレンジングと洗顔料とでは、それぞれの性質や役割が異なるため、上手に使い分けをすることが大切です。一般的に販売されている製品には、メイク落としと洗顔料が一緒になっているタイプもありますが、ダブル洗顔をすることで肌についた汚れをしっかり落とすことができると考えておくとよいでしょう。
2番目の工程にある化粧水には、肌に水分を与える保湿の目的があります。いきなり化粧水を使ってもかまいませんが、ブースターオイルなどを使って化粧水をなじませたほうが、化粧水の肌への浸透がよくなります。化粧水は肌がしっとりするまでたっぷりと染み込ませましょう。化粧水を塗ったばかりのときは肌がうっているように見えるものです。ところが、水分は蒸発するときに周囲の熱を奪う性質を持っています。そのため、化粧水だけを塗って放置していると化粧水を塗る前よりも肌が乾燥してしまう可能性もあります。脂性肌の人は化粧水だけでスキンケアを終わらせてしまう傾向がありますが、しっかりと保湿をしてあげることでふっくら透明感のある肌になることを覚えておくとよいでしょう。
工程の3つ目にある美容液は肌の新陳代謝を促すのが目的です。健康な肌なら保湿と保護がしっかりできていればほぼ問題はありませんが、年齢を重ねた肌や疲れ気味の肌には栄養を与えることも大切です。ときどき栄養を与えることで細胞の働きが活性化して、肌が元気になります。美容液は普段から使っているとそうでない人がいますが、ぜひとも取り入れたいアイテムのひとつです。
4つ目の工程のクリームには肌を保護する役割があります。肌の汚れを落とし、保湿して栄養を与えたら最後に肌の表面に蓋をしてあげなくてはなりません。蓋をしなければ、せっかくのスキンケアの水分がすべて蒸発してしまうからです。保湿と保護は必ずセットで行うようにしましょう。
スキンケアを行うときにはいくつかの注意点があります。まず、新しい製品を試すときは必ず成分表示を確認するクセをつけましょう。アレルギーやかぶれを起こす成分が分かっている人はそうしたものが入っていないかをチェックします。成分が特に問題がなければ、続いてひじの内側など皮膚の柔らかい部分でパッチテストをしてみましょう。また高価なアイテムだと少量だけしか使わない人がいますが、指定の使用量よりも少ないと効果を実感するのは難しくなります。
そして、スキンケアの前には必ず手を洗う習慣をつけましょう。顔を洗うときやアイテムをつけるときはやさしく顔を覆うようにします。こすったり叩いたりするとトラブルの原因になりますので気をつけてください。アイテムを使い終えたら、蓋の周りについた汚れを拭き取って清潔に保ちます。