スキンケアは洗浄が最も基本かつ大切にするべきところといわれています。土台が汚れていては、そのあとのスキンケアも十分に効果を発揮できないからです。肌を乾燥させる原因は、洗顔フォームやクレンジング、ボディソープなどの界面活性剤の成分といわれています。強い洗浄成分だと肌に必要なうるおいまで取ってしまうので、マイルドな洗い上がりになるものを探してみましょう。
また夜のクレンジングが合成界面活性剤を使用しているものであれば、植物オイルに代えてみるのも一つの方法です。オイルを使うときは、手の平に500円玉大くらいのオイルをとって両手で温めてから顔全体に伸ばしてください。こすらず、メイクとなじませるようにやさしく伸ばしていきます。メイクとなじんだら、一度ティッシュでおさえてオイルを吸い取らせましょう。そのあとにぬるま湯ですすぐと、比較的すぐにオイルを落とすことができます。
意外に思われるかもしれませんが、肌が乾燥している人は皮脂が過剰に分泌されてしまっています。朝起きてベタベタつきが気になるときは、朝も洗顔をしてみましょう。洗顔の前に拭き取り化粧水や乳液を含ませたコットンで軽く拭き取っておきます。それから洗顔です。洗顔の際はやさしく、なでるように洗いましょう。余分な皮脂は取り除けていますので、そのあとは洗顔料を使わずにぬるま湯で洗います。拭き取る際は、タオルに水分を吸い取らせるように押し当ててやさしく拭いてください。この洗顔方法なら、皮脂を取りすぎることがないので顔の乾燥を防ぐことができます。
「ぬるま湯」の温度がどれくらいかわかりにくいと感じている人も多いのではないでしょうか。お風呂の温度は38~40℃程度が一般的ですが、その温度は顔には刺激が強すぎてしまいます。顔を洗うときは30℃くらいの少し冷たく感じるくらいのお湯に設定しましょう。温水プールくらいの感覚が顔にはよいとされています。このくらいのぬるま湯なら皮脂をとりすぎることがないので、肌のしっとり感を残すことができます。
洗顔後はすぐに保湿します。保湿の際は、化粧水の前にブースターとしてアルガンオイルなどの親水性のよい植物オイルを使うのがおすすめです。植物オイルは種類によっては、メイク落としにもブースターにも、そしてクリーム代わりにもなる有用なアイテムです。ブースターとしてオイルを使うときは、洗顔後すぐにほんの1~2滴を顔になじませます。その際は、クレンジングのときと同じように手のひらで温めてから顔を両手で包むようにするとオイルがよく浸透します。
その他、乾燥対策には、紫外線対策も有効です。冬でも紫外線対策をして肌の乾燥を防ぎましょう。