効果を実感するには、リップクリームの特徴に沿った使い方をすることが大切です。リップクリームは唇が荒れてから塗ると思っている人は多いかもしれません。しかし、実際は予防のために塗るものです。リップクリームは本来潤いをキープしつつ荒れを防ぐために塗るものなので、唇の乾燥が気になる健康なときから塗っておくとよいでしょう。唇は乾燥しやすい部位だからこそ、リップクリームは季節に関係なく使い続けるようにしたいものです。リップクリームの塗り方で大切なのはタイミングです。唇もほかの部位と同じように、洗顔後は水分が蒸発しています。洗顔後、歯磨き後、お風呂上がり後には唇にも忘れず化粧水とリップクリームを塗って保護してあげるようにしましょう。
リップクリームには正しい塗り方があることを知っているでしょうか。使いやすいスティックタイプのものは、口角から口角に横に塗るように使っている人は多いものです。しかし、唇のシワや繊維は縦方向に伸びています。スティックを横方向に動かすと繊維に逆らった方向に唇を引っ張ってしまいます。その結果、シワが深くなったり裂けたりする原因になることもあります。リップクリームは、繊維に沿って縦に塗るようにしましょう。縦方向に塗ると、シワにクリームが入って保湿できるようになります。どうしても横方向に塗ってしまう人はスティックタイプではなく、バームタイプのものを使うようにするとよいかもしれません。缶に入っているものを指やブラシ、綿棒などにとって塗るようにすると縦塗りを意識できるでしょう。
指で塗るメリットは、体温でリップクリームを柔らかくしながら塗り広げることができる点です。缶タイプのものでなく、スティックタイプのものを指にとって塗っても問題はありません。リップクリームを指で塗れば、指先の乾燥も防げるため一石二鳥です。
リップクリームを塗るのは1日に5回程度までにしましょう。それ以上使うと摩擦でかえって唇に悪影響を与えてしまいます。リップクリームは食事後に塗る人が多いかもしれません。忘れがちなことではありますが、大切なのは唇をきれいにしてから塗ることです。料理の油などの汚れがついたままリップクリームを塗っても、リップクリームの有効成分は唇に浸透していきません。リップクリームを塗るときは、一度清潔なティッシュやハンカチで唇をぬぐってからにしましょう。塗り終わったあとは、雑菌の繁殖を防ぐため、スティックの先や周辺、蓋を拭いて清潔しておきます。