お風呂上がり後は、肌が乾燥しやすいシーンとしてよく知られています。しかし、特に顔の乾燥がひどい場合には、長風呂で肌から水分が多く奪われている可能性があります。お風呂は水分たっぷりの環境となりますが、長く入ればそれだけ肌の水分は奪われやすくなるのです。
また、熱いお湯で顔を洗っている場合には、肌の負担が大きくなり乾燥を招いていることが考えられます。顔を洗う順番や方法が間違っていても、お風呂上がりの乾燥はひどくなりがちです。乾燥しやすいお風呂上がり後すぐのタイミングで保湿をしていないと、乾燥はひどくなる一方なのです。
お風呂上がり後に有効な対処法のひとつとして、ぬるめのお風呂に短時間の入浴をすることが挙げられます。長くても15分程度を目安にして、長すぎないように心がけると良いでしょう。
顔を洗う際は、熱いお湯やシャワーを使わないことも大切な対処法です。肌への負担を減らすために、ぬるめのお湯かシャワーを使いましょう。また、クレンジングはお風呂に入る前に済ませておき、洗顔はお風呂を出る前に行います。このとき、肌をこすりすぎないようにたっぷりの泡を使って洗うと肌への負担を軽減できます。
洗顔が終わったらすぐに、スキンケアに努めることも忘れてはいけません。これらの対処法を踏まえてお風呂に入れば、お風呂上がり後の顔の乾燥は軽減することができるでしょう。
家の中だけでなく、外やオフィスでも乾燥がひどいと感じるシーンは多くあるでしょう。その原因としては、空気が乾燥していることや寒さ、メイク直しをしていないことが挙げられます。空気の乾燥や寒さといった外的な要因は、肌の水分が奪われてしまいやすい環境です。そして、メイク直しをしていない場合には、メイクが崩れて肌が無防備な状態となってしまっていると考えられます。そうすると、肌の水分がどんどんと蒸発してしまう状況になってしまいます。
外やオフィスのシーンでの対処法は、なるべく外的な要因を軽減することです。オフィスであれば、室内の湿度を60%程度に保つように心がけると良いでしょう。外の場合では、体温の低下を防ぐことが大切です。体温が下がると血行が悪くなってしまい、ターンオーバーが乱れてしまうためです。なるべく体温を保てる温かい洋服を選び、カイロなどを使って身体を温めましょう。化粧直しでは、ミスト化粧水がうるおいを与えるのに便利です。また、乳液やゲルクリームでファンデーションを落としてからのメイク直しならば、保湿とメイク直しが同時にできるので、忙しい人でも実践しやすい対処法なのではないでしょうか。
どのシーンにも共通している顔の乾燥の原因は、肌の保湿不足です。そのため、十分な保湿ケアをすることは顔の乾燥に対する対処法の基本と言えるのではないでしょうか。自分に合ったスキンケア製品やメイク製品を選び、保湿を心がけながら丁寧にケアをしていきましょう。そのうえで、空気の乾燥や気温などの外的要因や生活習慣にも配慮すると効果的です。
また、肌に異常が現れた場合には、なるべく早く皮膚科医に相談することも大切です。シーン別の対処法を上手に取り入れて、乾燥とは無縁の肌を目指しましょう。