ハンドクリームの効果を最大限に生かすためには、適切な使い方をすることが大切です。まずは手を洗い、汚れを落としたきれいな状態にしましょう。汚れが残っているとハンドクリームが浸透しにくくなるため、清潔にしておくことが大切です。手を拭いたら、適量を手に取っていきます。チューブタイプの場合は3~4cm、ジャータイプならば3~4.5cmが適量の目安です。手に取ったら、手のひらを軽くこすり合わせてクリームを温めていきます。クリームには油分が含まれるため、冷えると硬くなる性質があります。そのため、手のひらで温めることで油分が柔らかくなり伸びをよくすることができるのです。
十分にクリームが温まったら、手全体に薄く伸ばすようにつけていきます。手の甲から指の間、爪の先まで、丁寧に細部までカバーするようにつけましょう。このとき、ごしごしと強い力でこすらないように注意する必要があります。こすってしまうと、肌には刺激となってしまい肌荒れを助長してしまう可能性があるのです。あくまでも、やさしくマッサージする感覚で肌になじませていくことが大切です。
ハンドクリームを効果的に使うためには、肌に合うものを選ぶことも大切です。ハンドクリームには大きく分けて3つの種類があるため、肌に合わせて選ぶことでクリームの効果を生かすことができるのです。1つ目に挙げるのは、保湿系のハンドクリームです。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が多く含まれているため、特にしっかり保湿をしたいという場合に使いたい種類となります。ハンドクリームはそれぞれで含まれる成分が異なるため、肌との相性がいいものを探すといいでしょう。
2つ目は、ビタミン系です。ビタミン系のハンドクリームには、ビタミンCやビタミンEが配合されています。ビタミンCやビタミンEには血行を改善するという働きがあるため、指先の冷えが気になる場合に使うと有効です。軽度の手荒れであれば改善も見込めるため、セルフケアで改善したい場合は使ってみるのもいいでしょう。また、美肌効果や美白効果も期待できるため手をより美しく保ちたい場合にも効果的となります。3つ目は、尿素系のハンドクリームです。尿素を含むことで角質を柔らかくしてくれるこのタイプは、肌ががさがさしてしまっているときに効果的です。ただし、他のハンドクリームに比べると刺激が強いため傷などがある場合には使用を避けたほうが安心となります。
このように、ハンドクリームは種類によってそれぞれに特徴があるため、手荒れの症状に合わせて選ぶことも大切です。例えば、指先にあかぎれができている場合は血行を促すビタミンEが入ったビタミン系を選ぶと効果的です。角質が硬くなっているのであれば尿素系、より高い保湿効果を見込むのならば保湿系を選びましょう。そして、症状が改善したらハンドクリームも変えていくと安心です。保湿系のハンドクリームならば日常使いにも向いているので、手荒れが改善したら保湿系に変えるのも効果的となります。