乾燥肌の人は肌の水分量が不足しています。そのため、スキンケアで水分をたっぷり補えばよいと思っていませんか。確かに肌の乾燥は水分不足が原因ですが、水分だけでは肌乾燥を和らげることはできません。
乾燥肌の保湿ケアは水分をしっかりと与えて、水分を逃さないようにするケアが必要なのです。スキンケアのときには、化粧水を使って肌に水分を与えるでしょう。化粧水をたっぷりとつけると肌がうるおっているように感じますが、そのままでは水分を肌に留めることはできません。それは、化粧水で肌に与えた水分は時間の経過とともに蒸発してしまうからです。そして、化粧水が蒸発するときに肌のうるおいまでも奪ってしまうため、余計に乾燥がすすみやすくなります。
そこで、与えた水分を肌に留めるケアが欠かせません。化粧水をつけて肌に浸透させてから、クリームやオイルなど油分を多く含むスキンケア製品を肌に塗り込みましょう。クリームやオイルに含まれている油分が皮膚の表面に膜を作り、水分の蒸発を防いでくれます。乾燥しているお肌は水分だけでなく油分も不足しています。乾燥を目立たなくするためには、肌に適度な水分と油分を与えることが大切です。
顔だけでなくボディの乾燥に悩む人も少なくありません。ボディの乾燥も適切なケアにより、和らげることができるでしょう。
まずは、お風呂で体の汚れや余分な皮脂を落とすことが大切です。これらの汚れが肌に残っていると雑菌が繁殖し、肌トラブルを引き起こしてしまうからです。そして、体を洗うときに使用するボディウォッシュや石鹸も、皮膚への刺激を避けるために肌に優しいものを選びましょう。ナイロン素材やあかすりのタオルは肌に強いダメージを与えますので、綿素材のタオルや素手で洗うようにします。その後、しっかりとすすぎをしてください。石鹸やボディウォッシュの洗浄成分のすすぎ残しがあることで、かゆみや炎症といったトラブルの原因になります。
湯船につかることは体を温めてくれるだけでなく、リラックス効果も期待できます。しかし、お湯の温度や湯船につかる時間に注意しないと肌の乾燥をすすめてしまいます。お湯の温度は体温よりも少し高めの38〜40度、湯船に入るのは10分程度にとどめましょう。高温で長時間入浴すると、皮脂を落としすぎてしまいます。
そして、お風呂から上がってからは、肌のうるおいが猛スピードで逃げていきますので、素早い保湿が必要です。保湿で使用するアイテムは、低刺激で保湿力の高い植物性のオイルが適しています。肌に水分が少し残った状態で塗り込むと、乳化して浸透しやすくなるでしょう。