混合肌とは、皮脂の分泌量が多い部分と乾燥してカサカサしている部分が同時に存在する肌のことです。おでこから鼻筋、顎の部分に当たるTゾーンは、毛穴が多く、皮脂腺の多い部分のため脂性肌になりがちです。皮脂腺が多い分、他のパーツに比べて皮脂の分泌が活発で、べたつきやすくなっています。Tゾーンは皮脂の過剰分泌によるトラブルが起こりやすいため、思春期はニキビに悩んだ人も多いのではないでしょうか。また、Tゾーンは紫外線が当たりやすい箇所でもあり、紫外線やダメージなどで乾燥を感じると、水分を逃さないために盛んに皮脂を分泌します。夏などに肌がべたつくことが多いのはそのためです。大量に分泌された皮脂が毛穴に詰まると吹き出物や毛穴の黒ずみを引き起こす原因となるため注意しましょう。
Uゾーンは頬と口の周りをつないだU字型の部分です。もともとUゾーンは皮脂腺が少なく、Tゾーンと比べて乾燥肌になりやすいパーツです。混合肌の場合はTゾーンがテカってしまうため乾燥に気づかずに脂性肌に合うケアを行う人が多く、Uゾーンの乾燥がさらに進んでしまう傾向にあります。Uゾーンの乾燥をそのままにしておくと、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすい状態になってしまいます。ニキビや赤み、吹き出物などの肌トラブルが起こりやすくなるので注意しましょう。
また、混合肌にはさまざまなタイプが存在します。Tゾーンは普通肌なのにUゾーンは乾燥肌、Tゾーンは脂性肌なのにUゾーンは乾燥肌というパターンもあります。季節の変わり目や体調の変化、ホルモンバランスの変化などによって肌質が変化する揺らぎ肌の人も多く、肌質が安定しないため、その都度対策をする必要があります。