粉吹き肌の2つ目の原因は、ターンオーバーの乱れです。健康な肌は約28日周期でターンオーバーを繰り返します。ところが、ホルモンバランスの乱れや加齢などでターンオーバーの周期が乱れると乾燥して剥がれた角質がそのまま肌に残ってしまうのです。睡眠時間が短い人や、シフト勤務などで寝る時間が一定しない人、食生活が偏っている人、喫煙習慣を持っている人などはターンオーバーが乱れやすいので注意しましょう。
乾燥肌の人は、ファンデーション選びも大切なポイントとなります。パウダーファンデーションは、ふわっと軽い付け心地でふんわりした肌を作ることのできる人気のメイクアイテムですが、粉吹き肌には不向きです。粉吹き肌の人がパウダーファンデーションを使うと、粉っぽさやカサカサ感が目立ってしまうため、かえってみすぼらしく見えてしまうからです。パウダーファンデーションの代わりにしっとりするリキッドファンデーションやクリームファンデーションを使いましょう。
メイク前の下準備をしておくと、メイク持ちがずっと長くなるのが一般的です。まずやっておくことは、メイクの前に余分な角質を取り除いておくことです。肌への刺激を最小限に抑えるために、マイルドなスクラブが入ったもので、洗い流すタイプのクレイマスクがおすすめです。余分な角質を取り除いたら、保湿ケアを徹底します。
また、ミスト化粧水を携帯していつでもどこでも乾燥が気になったら保湿できる状態にしておきましょう。ミスト化粧水をスプレーしたらハンドプレスをして皮膚にしっかりとなじませます。カサつきがひどいつきは、ミスト化粧水のあとにアルガンオイルを薄く塗っておくのもよい方法です。
これまで主にスキンケアの方法を紹介してきましたが、粉吹き肌を根本的に解決するには体をしっかりと休めることも大切です。粉吹き肌の人はターンオーバーが乱れていることが多いので、それを正常な状態に戻すためには生活習慣の見直しが欠かせないでしょう。睡眠時間が短い人は、優先的に睡眠を確保するような時間の過ごし方に変える必要があるかもしれません。睡眠時間を増やすのが難しい人は睡眠の質を高めることを心がけてください。寝る前はスマートフォンやパソコンは見ない、夕飯は早めに済ませておくなどの方法がおすすめです。
入浴は多くの人にとって最高のリラックスタイムです。湯船につかると体が温まり、一日の疲れを癒やすことができます。好きな香りのオイルや入浴剤を入れると、リラックス効果を高めることができます。あまり知られていませんが、実は体を温めるというのは美容にも健康にもとても大切なことです。美容の面から見ると、新陳代謝が促され肌のターンオーバーが活発になります。体を温めると血行がよくなるからです。湯船にじっくりつかると古い角質をふやかして落とすことができるのもメリットとなります。
健康の面から見ると、体を温めるのは睡眠の質を高めるともいわれています。ぐっすりと眠るためには体温の変化が重要で、入浴中に一度体の芯まで温めておくことは欠かせません。ところが、湯船につかる習慣のない人は十分に体を温めることができていないので、疲れを取り切れないばかりか睡眠の質が落ちてしまっている可能性があります。美容と健康のために、毎日シャワーだけで簡単に済ませてしまっている人は、湯船につかる習慣をつけるとよいでしょう。