皮脂が多い鼻!ありがちな肌トラブルとは?
鼻の表面の毛穴に分泌された皮脂や古い角質が詰まって酸化したものがいちご鼻です。もともと鼻は皮脂分泌量が多いため毛穴詰まりの起こりやすいパーツでもあります。毛穴に詰まった汚れがまるでいちごの種のように、つぶつぶしているように見えることから、いちご鼻と呼ばれています。毛穴詰まりが起こったばかりのときは、白いつぶつぶですが皮脂が酸化すると黒くなります。
毛穴詰まりが起こっている肌は、皮脂と水分のバランスが崩れている状態です。つまり、乾燥肌になっているのです。乾燥肌になっていると、乾燥を改善するために皮脂の分泌が増えます。その結果、さらに毛穴詰まりがひどくなるという循環になっています。いちご鼻のつぶつぶは過剰分泌された皮脂と、クレンジングで十分に落としきれなかったメイク汚れが酸化したものです。これ以上つぶつぶを増やさないためには、鼻の表面の汚れをきれいに取り除き、汚れが再びつかないようにすること、そして保湿ケアを十分にすることが大切になります。
鼻のスキンケア方法1:鼻の肌を柔らかくする
つぶつぶが気になるからといって、いきなり毛穴を刺激するのはよい方法ではありません。毛穴のつまりを取れやすくして、角質層にしっかりと水分を届けるためにまずは鼻の皮膚を柔らかくしましょう。
皮膚を柔らかくするには、蒸しタオルを使います。濡らしたタオルを電子レンジで温めて、鼻にやさしくあてます。熱いとやけどしてしまいますので、少し冷ましてから使うのがおすすめです。蒸しタオルだけでは皮膚が乾燥しやすいので、美容オイルを鼻に塗ってから蒸しタオルをあてるとよいでしょう。
このステップの目的は、毛穴の詰まりを直接とることではありません。オイルを塗るときはゴシゴシとこすらないように気をつけましょう。
鼻のスキンケア方法2:毛穴詰まりを取る
皮膚を柔らかくしたら、毛穴に詰まっている汚れを取り除く作業に入りましょう。毛穴の詰まりを取り除くというと毛穴パックを思い浮かべるかもしれませんが、肌にとってはよりマイルドなクレイパックのほうがおすすめです。クレイパックはミネラル豊富な粘土のことで、皮膚表面にある皮脂や老廃物、アレルギー物質などを吸い取ってくれるといわれています。粒子の細かい粘土状のため、毛穴の細部にまで入りこんで汚れを吸着してくれるのが特徴です。
クレイパックを使うときは蒸しタオルのあと、鼻の水気を拭き取ってから塗り広げます。そのまま5~10分ほど置いておき、時間が経ったらクレイを軽く塗らしてやさしくマッサージしましょう。マッサージが終わったら、十分に洗い流します。一般的に、クレイパックそのものには保湿効果がほとんどありません。カピカピに乾いた状態で放置しても効果は上がりませんので、乾いたと感じたらすぐパックを洗い流して次のステップに進みましょう。
鼻のスキンケア方法3:保湿をする
パックが終わったら、たっぷりと肌を保湿します。鼻の皮脂の分泌が多いと、ベタつきが気になるので保湿が不十分になってしまうこともあります。「たかが保湿」と思うかもしれませんが、十分に保湿されていないと鼻の乾燥が進行したり、皮脂の分泌が過剰になったりして毛穴の詰まりが悪化してしまうおそれもあります。毛穴の角栓を取り除いたら必ず保湿ケアを行うようにしましょう。
保湿ケアの際は、ブースターオイルを取り入れるのがおすすめです。ブースターオイルとは化粧水の前に使うオイルのことで、これには肌を柔らかくする作用があるため、そのあとの化粧水の浸透が格段によくなります。ブースターオイルをなじませたら、化粧水をたっぷりと肌に染み込ませてください。これ以上肌に化粧水を染み込ませられないというほど、たっぷりと化粧水を使うのが保湿ケアの基本です。最初から大量にとっても肌が水分を吸収しないので、少しずつなじませるようにしましょう。
化粧水のステップは少し時間がかかりますが、これをしっかりやるかどうかが未来の肌質に大きな差が生じる可能性があります。化粧水をしっかり肌に吸わせたら、そのままクリームで蓋をしましょう。クリームの油膜で肌から水分が蒸発するのを防ぐのです。このとき、クリームはできるだけ保湿力が高いものを選ぶようにしましょう。
強い刺激は禁止!鼻のスキンケアでやってはいけないこと
いちご鼻が気になると、毛穴に詰まっている皮脂の固まりを直接ほじくり出したいという欲求に駆られるという人は多いはずです。しかし、これは絶対にやってはいけません。剥がすタイプのパックが各社から出されています。これを使うと確かにたくさんの角栓がとれて気持ちがいいものです。しかし、皮膚の表面から角栓を無理やり引き剥がしているので肌に大きな負担がかかっています。皮膚を引っ張ることで表面に無数の傷をつけてしまい、かえって角栓ができやすい状態になってしまうのです。
ピンセットなどの道具や爪で毛穴の角栓を抜くのもやめましょう。押し出して取ろうとすると、鼻の血管を傷つけてしまい血の固まりやかさぶたで鼻の凸凹が目立ってしまうおそれがあります。せっかく角栓が取れても肌がダメージを受けたことで、角栓を取る前よりもひどい状態になる可能性もあります。力技で角栓を引き抜くのはおすすめできません。
また、過剰な洗顔やクレンジングをやってしまっている人も今すぐその対策をやめましょう。皮脂を取りすぎると、肌が本来持っている防御反応で皮脂がたくさん分泌されてしまうからです。いちご鼻は肌の皮脂と水分のバランスが崩れていることが原因のひとつといわれています。鼻は正しくケアして、皮膚の機能を正常な状態に戻すことが大切です。
鼻はこまめなスキンケアがカギ
鼻は皮脂の分泌が多いパーツです。意識しないと洗顔が不十分になりやすい部分でもあるので、洗顔と保湿の日常のこまめなスキンケアがいちご鼻改善のカギとなります。スキンケアに関しては、皮脂やメイクの汚れをしっかり洗い流すこと、そして十分な保湿を心がけることが大切です。場合によっては、いちご鼻の原因が生活習慣の乱れにあることもあります。スキンケアと生活習慣の見直しの合わせ技で、毛穴の目立たないきれいな素肌を手に入れましょう。